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#炭で防災

炭火のある暮らしは、防災につながる

かつては、家で炭を熾して料理をしたり暖を取ったりする光景がありました。
ライフスタイルが変化して、家庭で使用するエネルギーはガスや電気が大部分を占めています。
スイッチを押せば火がつき、使いたいときにだけ使える便利さは、私たちの「当たり前」になりました。

コロナが世界中を襲い、私たちの「当たり前」の生活環境・様式が変化しています。
台風などの自然災害の被害も年々甚大化し、何十年に一度という言葉が毎年のように聞かれ、私たちが「当たり前」のように使用しているライフラインも、脆弱に感じる時が増えています。

炭は正しく使えばとても有用なエネルギーです。
炭火の良いところだけでなく、怖さ・危険性もきちんと知ることで、私たちの防災力が向上すると信じています。

炭火×日常

炭は保存できるエネルギー

スイッチ一つで色々な家電やアイテムとつながるIOTの時代。
私たちが日々使用するエネルギーはガスや電気が主流、使いたいときに使いたい分だけ使用できるのでとても便利です。

しかしながら、災害が多発する昨今、手元に備蓄できるエネルギー/持ち運べるエネルギーとして、「もう一度 炭や炭火の良さを知っていただく」、その責任が私たちにあると思っています。

 
増える自然災害
地球温暖化の影響により、災害が激甚化しています。
私たちの日本は地震大国でもあるし、熱帯地方のような集中豪雨が頻繁に見られるようになり、度々ライフラインが寸断される事態が起こっています。そして今後もこのような傾向は続くでしょう。

そもそも地球温暖化は、石油由来の製品を多く使用することで、CO2が増えることが要因の1つです。
炭は必要な分だけの原材料を伐採して作られており、これにより森は程よく手入れされることで、元気な森づくりに一役買っています。

 
保存できるエネルギーとしての炭
日頃からの備えとして、水や食料を備蓄されているご家庭も増えたと思いますが、エネルギーを備蓄している家庭は、まだまだ多くないと思います。
アウトドアファンが増え、簡易的な発電機やガスボンベなどを持っている方は増えているように思いますが、使用期限の管理や火気に注意しなければ爆発の危険性も無いとは言い切れません。

炭は長期間保存できるエネルギーとして、あらためて注目されています。
湿気を吸う性質があるため、多湿の場所での長期間の保存では品質がやや低下する場合がありますが、腐る心配がなく使用期限もありませんので、防災用として長期間保存するには適したエネルギーです。

 
正しく使用しないと危険
炭が日常的に使用されていないこともあり、炭の知識に乏しい方も多くいます。
正しく使えばとても有用なエネルギーとなる炭にも、次のような危険性があります。
▶着火時に、炭内部の水分が急激に加熱されて膨張し、炭内部の細胞を突き破ってバチンとハネる場合があります。
▶炭は燃焼時に一酸化炭素を排出するので、密閉した空間での使用は一酸化炭素中毒になる可能性があります。
常時外気を入れるか、定期的に換気をする必要があります。
▶灰になり火が消えたように見えても、まだ火種が残っている場合があります。
消し壷に入れて消火するか、灰が手で触れるくらいに冷えていることを確認する必要があります。

こうした危険性を広く知っていただき、正しく炭を使えることが防災力の向上につながります。
詳しくは、#炭の正しい使い方 にも記載しています。
 

炭の相棒である燃焼道具
炭の使用に欠かせないものは、七輪などの燃焼道具です。
炭を扱うには珪藻土やステンレスなどで作られた七輪や焼台が必要です。
アウトドアブームにより焚火台などが普及してきていますが、私たちは最低でも各家庭に1台ずつ持ってもらいたいと考えていますので、そのためにもっと使い勝手の良い調理器具が必要であることを痛感しています。

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